目地の打ち直し

目地の打ち直し

こんにちは 工事部の首藤です

今回、世田谷区にあるお寺様から供養塔の目地打ち直しと、練馬区にあるお寺様の
檀家様からも、目地の打ち直しのご依頼をいただきましたので、お墓の目地打ち直し
について書きます。

弊社では通年ご依頼いただくことの多い、お墓を長く安全に使用するための
メンテナンスになります。

目地とはレンガやコンクリートブロックなどを積んだり、張り付けたりしたときに
できる、繋ぎ目のことを言いまして、その目地を埋める材料を目地材と呼びます。

目地材も用途により様々な種類がありますが、弊社ではセメント系のタイル目地材や
コーキング材を用途に合わせて使用しております。

どちらも防水性に優れた性質を持っており、コーキング材では耐震性、耐衝撃性に
優れているのが特徴で、地震対策や耐震施工に欠かせない材料です。

コーキング材も製造メーカーの努力により、耐久性など材料の性質が日進月歩
しておりますが、昔に建立されたお墓の目地を見ると、風雨、紫外線による
劣化がみられるものもございます。

この劣化は、場所によっての劣化具合が異なる場合もあり「紫外線の影響が大きいのかな?」
と経験上感じております。

いずれにせよ、どんなに良い目地材を使用しても、四季のある日本の環境では
“完璧に劣化を防ぐ”ことは難しいことなのかなと思います。

目地材が劣化すると硬化して雨水などが入り込むようになります。また、土埃などが堆積し
やすくなり、そこに雑草が生えてくるなんてこともございます。

以前に私が鎌倉やすらぎの杜で作業していた時に、お参りに来られた方から受けた相談なのですが
お墓に水をかけると「ポタン、ポタン」と水が滴る音がお墓の中から聞こえるということでした。

その方のお墓を見るとやはり目地材がとれており、そこからカロート(お骨の納まる室)
に水が滴り落ちていました。

そうなると、解決する方法は目地の打ち直しになります。古い目地材をきれいに取り除き、取り
除いた箇所に目地材を打つ、供養塔のような大きなものですと数日お時間をいただいておりますが、
一般的なお墓ですと1日で完了します。

目地を打ち直すことで雨漏りがなくなるのと、お墓の強度が増すので、建立してから
だいぶ年数が経っているという方に、ご参考になればと思います。

弊社ではお墓の状態など気になる点があった場合、ご埋葬の時などお墓を守る方と
お会いしたタイミングでお伝えすることがあります。

お伝えしてから、初めて気づかれる方も多いです。このコラムをみて
お参りの時に、ふと目地に目を向けるきかっけになるといいなぁ~
なんて思いました。

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